システムエンジニアの平均年収は、およそ500~600万円と言われている。日本全体の平均はおよそ450万円前後だから、日本の平均年収よりも高めと言うことができる。ただ、平均年収は高めなのだが、全体で見ると339~877万円と幅があり、事績やスキル、就職先の条件などによって、年収にも大きな影響が出るようだ。稼げるシステムエンジニアを目指したいなら、システムエンジニアの稼ぎ方について紹介している「システムエンジニアが稼げるって本当?」で年収アップの秘訣を探ってみるといい。
IT人材の需要に関してだが、経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によるとIT人材の不足は深刻で、2030年時には最大で80万人近く人材不足になるとされている。このことから、システムエンジニアを含めたIT人材の需要は高いと言えるだろう。近年はIT企業以外でも、社内のIT部門を強化したりDXの実現を進めている企業もある。今後はさらにシステムエンジニアの活躍の場が広がっていくだろう。
一方、AI化が進んだことで、将来的にはシステムエンジニアの仕事が減少するのではと懸念する向きもある。しかし、あらゆることをAIで自動化できるわけではない。システムエンジニアの仕事が全くないという状況になることはないだろう。
進歩の目覚ましいIT業界では、従来型IT人材ではなく先端IT人材が求められている。システムエンジニアも、スキルアップをしないで従来型のIT人材のままでいるなら、業界で活躍し続けるのは難しい。市場の必要に合ったスキルを察知し、そのスキルを磨くシステムエンジニアになれば、将来は明るいと言えるだろう。